仕事辞めて学生になったらハロワが300万くれた話(専門実践教育訓練給付金制度)

こんにちは。@oshirininjaです。
今日はすごい制度なのに世間に全く知られていない「専門実践教育訓練給付金制度」について書きたいと思います。タイトル通りです。僕は3年間で合計300万以上の支給を受けました。奨学金では無いので当然返済は不要です。うそのような本当の話です。社会人から言語聴覚士や看護師などの専門職を目指す人、学費の問題で進学を迷っている人はぜひ読んで下さい。

どういう制度なのか


厚生労働省によれば「働く人の主体的で、中長期的なキャリア形成を支援し、雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的とする雇用保険の給付制度」ということですが、簡単にいうと

「不安定な仕事を続けるくらいなら資格を取って人生やりなおそうよ?援助してあげるから」

という制度です。対象となっている資格は、僕が目指している言語聴覚士をはじめ、看護師、栄養士、調理師、保育士、はり師、社会福祉士、柔道整復師、美容師、理容師、歯科衛生士、介護福祉士、精神保健福祉士、臨床工学技士、作業療法士、理学療法士などなど他にもたくさん。厚生労働省に認定されている学校でないといけませんが、全国に結構な数があります。

どういう人が貰えるのか


雇用保険を数年(2018年現在は2年)払っていた人です。つまり社会人として数年働いている人ならOK!(無職でも無職歴1年以内なら対象になる可能性あり)そうつまり

「なんとなく就職してみたけど、やっぱり向いていなかった(けど2年は頑張ってる)」とか
「入社してやばい企業だと気付いた(けど2年は頑張ってる)」
「今の職種たぶん将来無くなるから、安定した医療職に就きたい」

という人にぴったりなんです!もちろん2年以上頑張っている人もOK!

どうやって貰えるのか


専門学校や大学に入学する前にハローワークに申請を行います。ここすごく大事なんですけど!入学してから申請しようと思ってもできません!入学してから申請しようと思ってもできません!(大事なので2回)僕の場合、秋ごろに専門学校から合格通知が来て、その年のうちに手続きを済ませました。ハローワークで申請をしてから、ジョブコーチという職業の人と面接(面接といっても応援してくれる感じです)をしたりしないといけないので、有給を使ったりそこそこの時間をとられます。しかし、支給額を考えれば喜んでハロワ通いできるはずです!!

いくら貰えるのか


これは学費と、働いていた時のお給料で変わります。ここまで「専門実践教育訓練給付金」と紹介してきましたが、実は2本だてになっています。

1、専門実践教育訓練給付金(学費の〇%を支給)
2、教育訓練支援給付金(45歳未満が条件。日額で計算)

僕の場合は学費が高かったので1は上限いっぱいの32万/年、辞める直前のお給料は20万いかないくらいだったので2はそんなに高くなく日額2000円くらい。それを3年間もらったわけですから、300万円以上の給付となりました!!なんということでしょう!!!!

実際はどうやってゲットするのか


学校に通いながら2か月に1回、平日にハロワに行くだけです。僕の専門学校では事務に申請すれば申請用紙(出席日数などが書いてある)を書いてくれるシステムだったので、それを持っていくだけでした。手続き自体は毎回15分くらいで終わっていました。失業保険を貰ったことがある人ならそれとほとんど一緒だと思って下さい。ちなみに失業保険と違って認定日は緩くて、予め伝えておけば認定日を過ぎた日でも申請できました(これは地域によると思います)。長期間の実習でずっとハローワークに行けなかった時でも、終わってからまとめて申請ができました。さて!実際のお金なんですが!申請してから1週間くらいすると自分の口座に振り込まれます。2ヶ月に1回10数万が振り込まれる感じです!しかも上記「1」の32万/年はそれとは別で振り込まれます。これが楽しみで楽しみで申請のあとはウキウキでした。

それでも高い学費について


僕が通った専門学校は授業料だけで350万円以上、大量の教科書(医学系は多いし高い)やその他のお金を含めると学費だけで500万円以上の出費となりました。当然ですがそれとは別に通学定期や生活費も普通にかかります。そのため僕は20年近く働いていた東京を離れて、一時的に九州の実家にパラサイトするという作戦をとりました(実家から通える学校を受験した)。多額の給付金を貰えるとはいえ、タダで資格が取れるわけではないのです。

最後にご注意とか


さて、ざざーっと紹介してきましたが、とにかくすごい制度であることは伝わったと思います。こんなにすごい制度なので利用者はどんどん増えると思います。そうすると予算がかかりますから、今後いろいろと制度が変更されていくと思います。必ず自分で最新の情報を確認するようにして下さい。

では国家試験直前なので勉強に戻ります!(追記:合格しました)

教育訓練給付制度について(僕が通っていた学校のPDF)
http://www.asojuku.ac.jp/arc/wp-content/uploads/2018/01/arc_kyufu.pdf

教育訓練給付制度の講座指定について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku_shitei.html

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